2012年02月16日

百姓の知恵を授かる


農家たるもの
蓑(みの。昔の合羽)くらい自分で編めないと。

と、言いたいとこですが、
昨日はじめて作り方を知りました。

隣町の82歳のおじいさんが、
大橋園芸ハウスまで来て教えてくれました。

2年前から作り方を教えてもらおうと思いながら、
ようやく実現しました。

写真の蓑は三河式の蓑で、
背中にしょい込む部分だけじゃなく、
ベストのようにおなかを被うとこがあります。

雨降りの日も田んぼの草とりをして、
おなかが冷えないようにした工夫です。

着るとほんとにあったかいです。

ビニールの合羽もない時代、
昔の人の知恵ってすごいと思いました。


「きちんと編めてないとワラの中まで雨がしみて、重くなってかなわんから、
いかに雨が表面を流れてくれるかを考えながら作らんといかん」
と教わりながら、全て手作業でやります。

現代っ子の性で道具を使いたくなりますが、
相手はワラと麻ひもだし、やっぱり手作業です。


昭和23年頃まで百姓はみんな作っていたそうです。
今となっては愛知県でも作れる人はごくごく稀でしょう。

おじいさんは「三河式蓑を作れるのは俺一人、
俺が死んだら作れるもんがおらん」と言ってました。

これも技の伝承なので、私もしっかりと覚えたいです。


18日の夢農人マルシェには完成させて持っていきたいと思います。

先人の知恵が詰まった蓑をぜひ着てみてほしいです。






Posted by ETZ  at 09:03 │Comments(0)

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